京都でパーソナルトレーナーが独立する方法|失敗しないジム選びと現実的な始め方
- 晃 炭本
- 1月17日
- 読了時間: 30分
京都でパーソナルトレーナーとして独立を考え始めている(もしくは職場に内緒で徐々に独立を進めている)そこのあなた!実は9割の人が、最初に“どの場所で独立するべきか”でつまずきます。
約8年前の自分もかつてはそうでした。
大手パーソナルジムから独立を考え始めた時、フィットネスジムの場所を借りてフリーランスのパーソナルトレーナーになるべきなのか?
いきなり自分の店舗を構えるのか?
それともレンタルジムで始めるのか?
これらのテーマは、一人で悩んでいては答えが出ることは難しいしょう。
かといって勢いに任せて飛び出すことも、決して健全とは言えません。
今回の記事では、そんなあなたの悩みに沿った具体的な解決方法と提案内容をまとめみました!この記事を通して、失敗しないジム選びと現実的な独立の始め方を解説いたします!
京都でパーソナルトレーナーが独立を考え始めるきっかけ

自分の力で勝負したいから
「いつかは自分の城(ジム)を建てたい(出したい)」。お客様の体重の変化や、何よりも嬉しい感謝の言葉。日々勤務する中で得られるやりがいは、少しずつ積み重なり、「自分でも独立できるかもしれない」という気持ちへと変わっていきます。
あなたのその“根拠のない自信”。
それは、これから先の人生設計において、ひとつの羅針盤になります。
実際、かつての僕もそうでした。大手パーソナルジムで働く中で、評価をいただく機会が増えた頃、自分の中に芽生えたその感覚は、今でも大切な原動力になっています。
顧客からのひとこと
「○○トレーナーって、この先独立したりしないんですか?」
「もし独立するなら、ずっと応援しますよ」
「○○トレーナーだったら、ついていきたいです」
パーソナルトレーナーとして働いていると、こうした言葉を一度はかけられた経験がある方も多いのではないでしょうか。
もちろん、そのお客様は最初から“あなた個人”を探して来店されたわけではありません。現在勤めているパーソナルジムのブランドや立地、広告をきっかけに問い合わせをし、結果としてあなたが担当トレーナーになった。そこまでは事実です。
しかし、その後の時間はどうでしょうか。
トレーニングの積み重ね。身体の変化。食事や生活習慣の相談。うまくいった時も、思うようにいかなかった時も、そばで伴走してきたのは「あなた」です。
もしあなたがそのジムを退職した場合、お客様は別のトレーナーが担当することになります。そこで相性が合わなければ、退会という選択をする方も少なくありません。あるいは、立地や料金の問題で、トレーニング自体を続けられなくなるケースもあるでしょう。
そんな背景を踏まえたうえでかけられる「独立するなら、ついていくよ」という一言は、単なるリップサービスではありません。
それは、「あなた個人に価値を感じている」という明確なサインです。
この言葉をきっかけに、「もしかしたら、本当に独立という選択肢も現実的なのかもしれない」そう考え始めるパーソナルトレーナーは、決して少なくありません。
給料の限界
あなたがセッションを月に100本こなしたとして、現在勤めているパーソナルジムでは、どれくらいの給料になっていますか?
仮に、京都のパーソナルジムにおける1セッション単価を7,000円とした場合、フリーランスとして活動すれば、売上は70万円(7,000円×100本)になります。
ここから、仮に1時間あたり1,100円のレンタルジムを利用したとしても、必要な経費は11万円。差し引きすると、手元に残る金額は59万円です。
どうでしょうか。あなたが現在勤めているパーソナルジムで、月100本のセッションをこなしたとき、給料は59万円を超えていますか?
確かに、独立にはリスクがあります。「顧客がついてきてくれなかったら?」「集客が思うようにいかなかったら?」「一人でやっていけるだろうか?」
ただ、リスクには種類があると、僕は考えています。
例えば、固定費や借金を抱えず、小さく始められるリスク。一方で、根拠がないまま借金をし、いきなり店舗を構えるリスク。
同じ“独立”でも、その中身はまったく違います。
どちらを選ぶかで、その後の人生設計は大きく変わってきます。
将来の不安
あなたは、今のライフスタイルの延長線上に、どんな未来を思い描いていますか。
ふと周囲を見渡したとき、身近な先輩や上司の年収や働き方が、「この仕事を続けた先の自分かもしれない」と感じる瞬間はありませんか。
パーソナルトレーナーという仕事は、とても魅力的です。人の人生に関われて、感謝される。だからこそ、僕自身もこの仕事に誇りを持っています。
一方で、雇用されている立場では、労働量と報酬が必ずしも比例しない構造もあります。
食事のメール対応
トレーニングカルテの作成
カロリー計算
メンタル面のサポート
物販対応
クレーム対応
これだけの業務をこなしても、収入を増やすためには、結局セッション本数を増やすしかありません。
将来、結婚や子育てを考えたとき、シフトを自由に組めないことや、収入の上限が見えていることを不安に感じる方も多いはずです。
確かに、会社を辞めることには不安が伴います。「辞めたら、何も残らないのではないか」そう感じるのも自然なことです。
ただ、独立は“いきなりすべてを変える”ことではありません。徐々にフリーランスにシフトしていく、という選択肢もあります。
不安は、考えるだけでは消えません。小さな行動を重ねることで、少しずつ現実的なものに変わっていきます。
独立したい人が最初につまずく現実的な壁

お金(初期費用・家賃・固定費)
自分の店舗を出して独立する際、実際にどれくらいの初期費用が必要になるかを、具体的にイメージできていますか。
一般的には、およそ300万円前後の資金が必要になるケースが多いと言われています。ちなみに、私自身も独立当初は約280万円を借り入れてスタートしました。
なぜこれほどの金額になるのか。代表的な内訳を挙げると、次のようになります。
・物件取得費 敷金・礼金・仲介手数料・前家賃などで、家賃の約6ヶ月分が目安。 ※家賃15万円の場合、約90万円 ※私の場合は、月額12.8万円の賃貸物件でスタートしました。


・内装工事費: 100万円~
※こだわり次第で高額になりますが、賃貸や居抜き物件であれば抑えることも可能。
※私は賃貸マンションでの開業だったため、0円でした。
・トレーニング機材費: 100万円~300万円程度 ※新品・中古・リース・何を買うかで大きく変動します
※私はスィンクフィットネスからライザップセットを買いました
・広告宣伝費: 30万円~ ※HP・SNS運用、チラシ等。数十万~100万円程度 ※私は広告宣伝費はかけずに始めました
・運転資金: 家賃・光熱費・人件費など、最低3~6ヶ月分(月30万~80万円目安)
これらに加えて、イスやテーブルなどの細かな備品も揃えていくと、想定以上に初期費用が膨らむケースも珍しくありません。
この金額を、あなたは「許容できるリスク」だと感じますか?
場所(どこでやるのか問題)
パーソナルジムの独立において、「どこでやるか」は想像以上に重要な要素です。
今、あなたを応援してくれている顧客は通いやすいか
どれくらいの距離までなら来てもらえそうか
新規のお客様が集まりやすいエリアか
こうした点を、現実的に考える必要があります。
ちなみに私は、三条烏丸の南東にある「烏丸アネックスⅡ」というマンションの一室からスタートしました。
この立地を選んだ理由は、大きく4つあります。
勤務していたパーソナルジムのお客様が通いやすい (地下鉄烏丸御池駅から徒歩6分/近隣に駐車場あり/自転車は無料で駐輪可能)
四条通・烏丸通に近く、「街中にあるジム」という印象を持ってもらえる
1LDKで、家賃15万円未満の条件を満たしていた
当時、商業利用が可能で、かつ重量物(グランドピアノ相当)が置ける物件が周辺に3件しかなかった
この条件が揃う場所は多くありませんでした。
あなたの顧客は、どこまでなら足を運んでくれそうでしょうか。
集客(顧客を連れてこれるか)
この記事を読んでいるあなたには、すでに“応援してくれる顧客”はいますか。
「パーソナルトレーナーにファンがつく」という表現は、少し大げさに聞こえるかもしれません。
ただ、独立を考える段階にあるのであれば、少なくとも「この人だから続けたい」と思ってもらえる関係性は必要になります。
私が独立した当初は、できることはすべてやりました。
不動産の内覧中に営業担当の方へ逆に声をかけ、その奥様がご入会くださったこともありました。また、コピー機の営業で来られた方が後日お客様になる、というケースもありました。
身内や親戚、その友人にも、自分が独立したことをすべて開示しました。
その結果、独立初月から約80本のセッションを行うことができました。
これは特別な才能があったからではありません。できることを、一つずつ積み重ねただけです。
今のあなたには、「声をかけたら応援してくれそうな人」が何人いますか。
失敗したらどうするのか
「もし失敗したらどうするか」。この問いは、独立を考えた瞬間、必ず頭をよぎるものだと思います。
あくまで私個人の考えですが、もし独立がうまくいかなかった場合は、
前職に戻る
同業他社へ就職し、これまでの経験を活かす
この選択肢を現実的に考えています。
大切なのは、最初から“取り返しのつかないリスク”を背負わないことです。
適切なリスクを選んでいれば、仮に失敗しても「ゼロに戻る」だけ。マイナスにはなりません。
むしろ、独立という経験そのものが、その後の人生において大きな財産になります。
あなたは、どんなリスクなら受け入れられそうですか。
パーソナルジム勤務から独立する3つの選択肢(京都の場合)

自分の店舗を持つ
自分だけの店舗を構えるイメージは、正直とてもキラキラしています。「独立して経営者になり、身の回りのものをすべて自分の好きなもので揃える」。誰もが一度は思い描く理想像だと思います。
夢を大きく描くことは、とても大切です。ただその一方で、現実を冷静に見ることも同じくらい重要になります。当時の私は、そのバランスを欠いていました。
店舗をリニューアルオープンした際、一気に従業員を4人増やしました。そのうち3人は、新卒のいわゆる「パーソナルトレーナーの卵」です。
新規のお客様を迎えても、満足度を高める体制は整っていませんでした。それにもかかわらず、なぜ一度に3人もの未経験者を雇用してしまったのか。理由は単純で、根拠のない自信で判断してしまったからです。
人を増やせば、自分の顧客を任せ、自分は法人営業に回れる。当時は、そんな楽観的な想定をしていました。
しかし、知名度のない小さなパーソナルジムです。30社ほど回りましたが、結果はどこも相手にしてもらえませんでした。
この経験を通じて、強く感じたことがあります。それは、供給(空間や人)を先に増やすべきではないということ。まず必要なのは、需要のあるサービスを生み出し、自らの手で提供し続けることです。
この順番を間違えると、当時の私と同じ失敗を繰り返してしまう可能性があります。
これらを踏まえたうえで、「最初から自分の店舗を持つべきかどうか」を考える必要があります。
あなたは、そのための明確な経営計画を持っていますか?
業務委託・間借り
業務委託と聞くと、「稼げそう」というイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。少なくとも、かつての私はそうでした。
ただ、実際はそこまで単純ではありません。業務委託という働き方は、そのパーソナルジムに新規のお客様が来ていなければ、仕事自体が発生しないケースも多くあります。
ここで一度、経営者目線に立って考えてみてください。業務委託の最大のメリットは、「雇用していないこと」です。
正社員を雇用すると、社会保険や年金の負担を会社と従業員で折半する必要があります。一方、業務委託は雇用関係ではないため、ジム側にとっては固定費を大きく抑えられる仕組みです。
裏を返せば、顧客がいない時間帯には、収入も発生しないということになります。
そのため、業務委託を検討する際には、
そのジムに新規のお客様がどれくらい来ているのか
閑散期はあるのか
同じように業務委託で働いているトレーナーはいるのか
実際の稼働状況を聞くことができるのか
こうした点を、事前に確認しておく必要があります。
間借りについても、注意すべき点があります。特に、特定の時間帯のみ貸し出しているケースです。
最近では、美容や整体などの空間の一部、あるいは空いている時間帯のみを間借りとして貸し出す施設も増えています。
一見すると、「身体に関わる事業同士で相性が良さそう」と感じるかもしれません。
ただ実際には、コラボを目的としているのではなく、空き時間を埋めたいだけという理由で募集しているケースも少なくありません。
さらに、貸し出す側の本業が繁忙期に入った場合、あなたにとっても稼ぎ時であるにもかかわらず、利用できる時間が制限されてしまう可能性もあります。
業務委託や間借りは、初期費用を抑えやすい一方で、主導権を持ちにくい働き方です。
これらの特徴やリスクを踏まえたうえで、あなた自身がその環境で活動する姿を、具体的にイメージできますか。
レンタルジムを使う
独立を考える中で、「できるだけリスクを抑えて始めたい」と感じる方にとって、レンタルジムは非常に現実的な選択肢です。
レンタルジムは、最初から“レンタル利用されること”を前提に設計されたサービスです。そのため、
高額な初期費用
営業時間や利用時間の制限
空間づくりへの過度な配慮
こうした負担を、最初から背負う必要がありません。
場所によっては、「あなたのジムです」と打ち出しても問題ないケースもあり、自分の活動拠点として使いやすい環境が整っています。
一方で、もちろん注意点もあります。
多くのレンタルジムは無人営業のため、清掃やトレーニング機材の整備が行き届かない場合があります。また、固定費を抑えるために雑居ビルに入っているケースも多く、立地や周辺環境には慎重になる必要があります。
実際に、京都のあるレンタルジムでは、向かい側のテナントが少し怪しいサービスを提供しており、雰囲気に不安を感じたこともありました。
特に女性のお客様の場合、レンタルジムという空間でトレーナーと二人きりになることに不安を感じるケースも考えられます。
そのため、「場所はどこでもよく、安く使えれば問題ない」という方にとっては、レンタルジムは非常に相性の良い選択肢と言えるでしょう。
一方で、
どんな環境で
どんなお客様を
どんなスタイルで担当したいのか
これらを一度整理したうえで、レンタルジムという選択肢を検討することが大切です。
京都で独立するなら、なぜレンタルジムが現実的なのか

初期費用が低いことの意味
突然ですが、あなたは**「初期費用を低く抑える意味」**は何だと思いますか?
それは決して、「楽してスタートできるから」「簡単に独立できるから」ではありません。
失敗しても致命傷にならない設計ができるからです。
ここでいう致命傷とは、倒産──つまり、お金がなくなり、どうしようもなくなる状態を指します。
人は、大きすぎる金額を前にすると、現実味がなくなり、判断が甘くなります。
100万円と聞けば「高い」と感じられます。では、1000万円ではどうでしょうか。
正直に言うと、かつての私は、手元で見たこともない金額を前にしたとき、1000万円がどれほど重たいものなのかを、きちんと理解できないまま進んでしまった過去があります。
だからこそ、今ははっきり言えます。小さく始めることは、決して恥ずかしいことではありません。
先々、少しずつ大きくなっていけばいい。小さな成功体験を積み重ね、ふと人生を振り返ったときに、「ここまで来たんだな」と自分自身に感動できれば、それでいいと思うのです。
確かに、パーソナルトレーナーとして独立するうえで、まったくストレスのない状態が理想だとは思いません。
実際、私自身も独立してからのほうが、お客様のニーズを考え、行動に移す回数は圧倒的に増えました。
借金があること自体は、決して罪ではありません。経営判断として、必要になる場面もあるでしょう。
ただし、成功できるかどうかも分からない段階で、大きな借金や固定費を背負ってしまうとどうなるか。
本業であるパーソナルトレーナーとしてのサービスの質に影響が出る
軌道に乗ったあとに次の一手を考える余裕がなくなる
こうしたリスクが現実的に出てきます。
これは、固定費についても同じです。
本当は断りたい顧客を断れない
本当は休みたいのに休めない
本当は方向転換したいのにできない
これらの状況を想像したとき、あなたは、その独立に夢を持ち続けることができそうでしょうか。
初期費用を考える際には、ここまで踏み込んで考えることが大切だと、私は思います。
また、「独立に失敗したら人生が詰むかもしれない」という恐怖を、多くのパーソナルトレーナーが抱えています。
初期費用を抑えるということは、この恐怖を小さくすることでもあります。
簡単だという意味ではありません。人生をかけなくてもいい独立という感覚を持てること。それが、とても重要なのです。
私の場合は、独立当初に日本公庫から280万円を借り、実際に通帳に入金された瞬間、覚悟が決まりました。
そのとき私の中にあった安心材料は、次の3つです。
借金額が限定されていたこと
最悪の場合、元の道に戻れる選択肢があったこと
固定費を小さく抑えられていたこと
だからこそ、営業開始前から、自分の周囲の方に「パーソナルジムを独立開業した」ということを、一人ひとり丁寧に伝えていくことができました。
必死すぎると伝わってしまう。かといって、軽く話すこともできない。
だから私は、「目の前に来てくださる方の幸せを最優先しよう」「感謝を忘れず、誠実に向き合おう」そう決めて、人と会うたびに行動していました。
パーソナルトレーニングという仕事は、おそらく生涯なくならない仕事です。
そのやりがいある仕事を通して、より多くの人に自信を届けたい。そう思えたからこそ、私は一歩を踏み出せたのだと思います。
あなたは、初期費用を低い状態で抑えることができたとき、まず何を検証したいですか?
顧客を少人数から移行できること
独立を考えたとき、多くのパーソナルトレーナーが最初に不安に感じるのが「顧客はついてきてくれるのだろうか?」という点ではないでしょうか。少なくとも私はそうでした。
全員を連れていかなければならないのか。顧客は何人いなければ成立しないのか。そんなふうに考えてしまうと、独立は一気にハードルの高いものに感じてしまいます。
ただ、ここで一度視点を変えてみてください。
顧客を移行するということは、決して「引き抜く」ことではありません。あくまで、顧客が選択できる余地を持つということです。
もちろん無理に誘う必要はありませんし、条件を正直に伝えたうえで、最終的に選ぶのは顧客自身です。
レンタルジムを利用した独立が現実的な理由の一つは、少人数からでも検証できる構造があるという点にあります。
固定費を抱えず、時間単位で空間を利用できるからこそ、次のような進め方が可能になります。
全員に声をかける必要はない
いきなり大きく動く必要もない
現在勤めているパーソナルジムの空いている枠や曜日から、少しずつ始めることができる
これは、「独立=一発勝負」ではなく、「独立=段階的な検証」として考えられる、ということでもあります。
実際、顧客に声をかけること自体に、迷いや怖さを感じる方も多いと思います。私自身も、「失礼にならないだろうか」「相手を困らせてしまわないだろうか」と、何度も考えました。
だからこそ、一部の方にだけ、今後の働き方や考えを正直に伝えるところから始めました。
その反応を見ながら、自分のサービスがどれくらい求められているのか。どんな条件であれば、続けてもらえるのか。
そうしたことを、実際の現場で確かめていくことができたのです。
レンタルジムという環境は、この「少人数から試せる」という点において、非常に相性が良い選択肢だと言えるでしょう。
あなたの周りにも、「この人なら話を聞いてくれるかもしれない」と思える顧客が、きっといるはずです。
もし、その方が「条件次第では」と言ってくれたとき、あなたは、どんな環境を用意したいですか?
失敗しても立て直せる構造
独立を考えたとき、多くの人が足を止めてしまう最大の理由は、間違いなく「もしも失敗したらどうしよう」という不安ではないでしょうか。
もちろん、かつての私も同じでした。
ただ、今振り返って思うのは、この問いの立て方自体を、少し変える必要があったということです。
本当に考えるべきなのは、「失敗するか、成功するか」ではなく、「失敗したときに、どこまでなら立て直せるか」だったのだと思います。
正直なところ、成功するかどうかなんて、誰にも分かりません。最初から正解のルートが見えている独立など、ほとんど存在しないはずです。
実際、私自身も、独立当初から「会員制レンタルジム」をやろうと決めていたわけではありません。
開業し、事業を進め、試行錯誤を重ねる中で、今の形にたどり着いただけです。
つまり、一歩踏み出したからこそ、次の選択肢が見えたということでもあります。
レンタルジムを活用した独立が現実的だと感じる理由の一つは、この「立て直しができる構造」にあります。
高額な借り入れを背負わない
毎月の固定費を最小限に抑えられる
ダメだと判断したら、すぐに方向転換できる
こうした条件が揃っているからこそ、仮に思うような結果が出なかったとしても、人生そのものが詰んでしまう、という状況にはなりにくいのです。
独立とは、一度の決断で人生が決まるものではありません。
行動し、考え、修正し、また次の一手を選ぶ。その繰り返しです。
始めるかどうかで悩み続けるよりも、小さく一歩踏み出し、そこで得た経験をもとに次を選ぶ。
そのほうが、よほど現実的で、健全な独立の形だと私は思います。
あなたにとって、「失敗しても立て直せる」と言える条件は、どんな状態でしょうか。
京都というエリア特性との相性
これはあくまで、私自身の感覚ではありますが、京都の人はお店やサービスを選ぶ目がとても厳しいと感じています。
たとえば、京都以外から新しく出店してきた飲食店やサービス業で、長く定着し、支持され続けているものはどれくらいあるでしょうか。
少なくとも私は、「一時的に話題になったから」「SNSでバズったから」という理由だけで、長く愛され続けている例を、あまり多く知りません。
京都では、突発的な流行にはすぐに飛びつかず、しばらく様子を見て、「実際に良いらしい」という評判を聞いてから、少しずつ足を運ぶ。
そして、納得できたものだけが、ゆっくりと“定着していく”。
そんな流れがあるように思います。
この特性を踏まえると、京都で独立するうえで本当に大切なのは、何か目新しいことをすることではありません。
派手な設備や、過剰なブランディングよりも、「この人なら任せてもいい」と思ってもらえる誠実さや、継続的な姿勢のほうが、はるかに重視されます。
レンタルジムを活用した独立は、この京都のエリア特性と、とても相性が良いと感じています。
大きく打ち出さなくても、少人数から、丁寧に、一人ひとりの顧客と向き合いながら実績を積み上げていく。
そうした過程そのものが、京都では「信頼」として受け取られやすいのです。
時間をかけて認知され、時間をかけて選ばれる。
レンタルジムという形は、この京都らしいペースで独立を進めるための、非常に現実的な選択肢だと言えるでしょう。
顧客を“引っ張れる人・引っ張れない人”の違い

人数ではなく「関係性」の話
あなたは、現在勤めているパーソナルジムを退職したあとも、「この人のサポートは続けたい」と思える顧客がいますか。
私の場合、正直に言って、そう思える方は数名でした。
ここで大切なのは、「何人いるか」ではありません。どんな関係性が築けているかです。
たとえば、
複数回のコース契約を継続してくれている
トレーニング内容だけでなく、考え方も信頼してくれている
目標達成後も「あなたに見てほしい」と言ってくれる
こうした関係性がある顧客は、ジムの看板ではなく、あなた自身を選んでいる可能性が高いと言えるでしょう。
もしあなた自身も、「この人は、これからもサポートしたい」と素直に思えるのであれば、正直に自分の将来の夢──たとえば独立を考えていることを話し、その想いを応援してくれそうかどうか、静かに確かめてみてもいいと思います。
一方で、そう思えない顧客にまで、無理に話をする必要はありません。
独立するということは、上司がいなくなり、すべての裁量が自分に戻ってくるということです。
これまでは、気が進まなくてもセッションを担当しなければならなかったという場面もあったかもしれません。しかし独立後は、誰をお客様として迎えるかを、自分で選ぶことができます。
ただし、ここで忘れてはいけないことがあります。
自由には、必ず責任が伴うということです。
その責任とは、
顧客を選ぶ以上、成果に最後まで向き合う責任
合わないと感じた場合でも、誠実に対応する責任
自分が選んだ顧客構成の結果を、すべて引き受ける責任
です。
顧客を“引っ張れる人”とは、多くの人を連れていける人ではありません。
信頼関係を築けた、少数の顧客と、これからも向き合い続ける覚悟がある人です。
あなたの周りに、その覚悟を持って向き合いたいと思える顧客は、何人いますか。
2〜5でも成立する理由
「顧客を少人数から移行できる」と聞くと、多くの方がこう思うかもしれません。
本当に、2〜5人程度で成り立つのだろうか?
結論から言うと、レンタルジムを活用した独立であれば、2〜5人でも十分に成立します。ただしそれは、「生活が一気に安定する」という意味ではありません。
“検証として成立する”という意味です。
固定費がほぼ発生しないという前提
まず大きな違いは、固定費の有無です。
自分の店舗を持つ場合、
毎月の家賃
水道光熱費
通信費
ローン返済
といった支出が、顧客がいなくても発生します。
一方、レンタルジムの場合、支出は利用した時間分だけです。
たとえば、
週に数枠
特定の曜日だけ
空いている時間帯のみ
といった使い方でも問題ありません。
そのため、顧客が2〜5人しかいない状態でも、赤字を大きく膨らませることなく動かすことができます。
「全員が毎日来る」必要はない
独立を考えると、「もっと顧客を集めなければ」と、無意識に構えてしまいがちです。
しかし実際には、
週1回
月4〜8回
といった頻度で通ってくれる顧客が2〜5人いれば、十分に“実際の現場”が回り始めます。
ここで大切なのは、売上の大きさではなく、
自分のサービスが受け入れられているか
継続してもらえるか
無理のない価格設定か
こうした点を、実地で確かめられることです。
少人数だからこそ見えるものがある
2〜5人という人数は、決して多くはありません。
しかしその分、
一人ひとりに向き合える
改善点がはっきり見える
修正がすぐにできる
というメリットがあります。
これは、いきなり大人数を抱えてしまった場合には、なかなか得られない経験です。
2〜5人は「ゴール」ではなく「スタート」
ここで誤解してほしくないのは、2〜5人で満足する、という話ではありません。
この人数は、「独立が成立するかどうかを判断するためのスタート地点」です。
この価格で続けてもらえるのか
この働き方は自分に合っているのか
この場所でやっていけそうか
これらを冷静に判断できる状態を作れること。それが、2〜5人でも成立すると言える理由です。
小さく始められる構造が、独立を現実にする
レンタルジムという選択肢は、「いきなり成功するため」のものではありません。
小さく始めて
少人数で確かめて
手応えを感じたら次に進む
この順番を踏めるからこそ、独立は現実的なものになります。
あなたにとって、最初に向き合いたい顧客は何人でしょうか。
その人数から始められる環境を用意できるかどうか。そこが、独立を考えるうえでの大きな分かれ道になります。
逆に、今はまだ独立しない方がいいケース
ここまで読み進めてくださったあなたは、おそらく「いつかは独立したい」という気持ちを、少なからず持っている方だと思います。
ただ、正直にお伝えすると、すべての人が“今すぐ”独立すべきとは限りません。
独立には向き・不向きというよりも、**「タイミング」**があります。
ここでは、「まだ独立しない方がいいかもしれないケース」をいくつか挙げてみます。
顧客との関係性が、まだ浅いと感じる場合
もし今、「この人のサポートは、今後も続けたい」と心から思える顧客が、まだ思い浮かばない場合。
この段階で独立してしまうと、独立後に一から関係性を作る必要があり、精神的にも負担が大きくなります。
まずは、目の前の顧客としっかり向き合い、信頼関係を深めることに集中する。それも立派な準備期間です。
生活の基盤が、あまりに不安定な場合
独立は、精神的な余裕があるほど、冷静な判断がしやすくなります。
もし今、
生活費の見通しが立っていない
体調面に大きな不安がある
家族の事情で環境が落ち着いていない
といった状況であれば、無理に動く必要はありません。
独立は、逃げ場をなくしてからするものではなく、選択肢を持った状態でするものです。
「今の環境が嫌」という理由だけが動機の場合
職場への不満や、人間関係のストレスが、独立を考えるきっかけになることもあります。
それ自体は自然なことですが、「今の環境から逃げたい」という気持ちだけで動くと、独立後に別の形で同じ問題に直面する可能性があります。
独立は、環境を変えればすべて解決する、というものではありません。
一度、「自分は、どんな働き方を実現したいのか」を整理してからでも遅くはないでしょう。
検証する余白が、まだ作れていない場合
この記事で繰り返しお伝えしている通り、独立は検証の連続です。
もし今、
空いている時間がほとんどない
新しいことを試す余白がない
学ぶエネルギーが残っていない
と感じているなら、少し立ち止まるのも一つの選択です。
余白がない状態では、独立の良し悪しを冷静に判断することが難しくなります。
「やらなきゃいけない」と感じている場合
周囲の独立報告やSNSの情報を見て、「自分もそろそろ動かないといけない」と感じている場合。
この感覚が強いときは、一度立ち止まって考える価値があります。
独立は、焦ってするものではありません。
納得して選ぶものです。
立ち止まることも、前進の一つ
今はまだ独立しない、という選択は、決して後退ではありません。
むしろ、
準備を整える
視野を広げる
自分を知る
ための、大切な時間になることもあります。
大事なのは、「いつか独立したい」という気持ちを、焦りで潰してしまわないことです。
あなたにとって、独立にちょうどいいタイミングは、必ずどこかにあります。
実際に京都で独立した自分の体験から思うこと

なぜそのエリアを選んだのか
京都で独立するにあたり、当時から「中心地」と言われていたのは四条烏丸でした。実際、そのエリアにはすでに多くの大手パーソナルジムが出店しており、競争はかなり激しい状態でした。
私が独立したのは、そこから少し離れた三条烏丸というエリアです。
当時この周辺には、パーソナルジムがまだ一店舗も存在していませんでした。
地下鉄の最寄駅が近いこと
家賃が自分の想定範囲内だったこと
パーソナルジムとして開業できる物件が限られていたこと
これらの条件を総合的に考えた結果、「ここなら、まずは勝負できるかもしれない」そう判断しました。
派手さはありませんが、現実的な条件を一つずつ積み上げた選択だったと思います。
最初に不安だったこと
もちろん、独立前の私は、不安だらけでした。
借りたお金を返済できなかったらどうしよう
本当にお客様は来てくれるのだろうか
作成したホームページから集客はできるのだろうか
考え始めると、不安はいくらでも出てきます。
これは、今この記事を読んでいるあなたと、ほとんど変わらない状態だったと思います。
やってみて「意外だったこと」
実際に独立してみて、想像していなかった変化が一つありました。
それは、雇用されていた頃よりも、圧倒的にパフォーマンスが上がったということです。
今振り返ると、「やらざるを得ない環境」というのは、ここまで人を成長させるのかと驚かされます。
具体的には、
顧客のニーズに、以前より早く気づけるようになった
紹介での入会が圧倒的に増えた
なぜ紹介が生まれるのか、そのプロセスを理解できた
そしてもう一つ、強く感じたのは、前向きな姿勢は周囲に伝染するということです。
雇用されていた頃も、決してパーソナルトレーナーとしてのスキルが低かったわけではありません。
ただ、独立後は、比較対象が「他のトレーナー」ではなく、**「昨日の自分」**になりました。
この意識の変化が、成長スピードを大きく変えたのだと思います。
今振り返って思う、判断のポイント
独立を考えていた当時、私の家庭環境は決して安定していませんでした。
両親の離婚に伴い、実家の借金返済をサポートすることになり、一時的に自己資金が底をつきかけた時期もあります。
そのとき初めて、「このままではいけない」と、強く感じました。
ただ、その不安を理由に立ち止まるのではなく、仕事への向き合い方を変えるきっかけにしました。
顧客目線に徹底的に立ち、「この人のために、今何ができるか」それだけを考えて行動しました。
その結果、約半年で100万円を貯金し、日本政策金融公庫から280万円の融資を受けることができました。
今振り返ると、25歳当時の自分は、決して特別な才能があったわけではありません。
ただ一つ言えるのは、無理のない条件で一歩踏み出し、現実と向き合い続けたということです。
これから京都で独立を考える人へ伝えたいこと(まとめ)

ここまで読んでくださり、ありがとうございます。この記事を書きながら、改めて私自身も、独立当時のことを何度も思い返しました。
最後に、これから京都で独立を考えるあなたに、どうしても伝えておきたいことがあります。
独立は「覚悟」より「設計」
独立というと、「覚悟を決める」「腹をくくる」そんな言葉がよく使われます。
もちろん、簡単な決断ではありません。
ただ、私自身の経験から思うのは、独立は気合いや勢いよりも、設計のほうがはるかに重要だということです。
初期費用をどこまで抑えるか
どんなリスクなら背負えるか
失敗したとき、どこに戻れるか
これらを事前に考えておくことで、独立は「人生を賭ける決断」ではなく、現実的な選択肢の一つになります。
いきなり決断しなくていい
この記事を読んだからといって、今すぐ独立を決める必要はありません。
むしろ、決断しなくていい段階で考え始められていること自体が、とても健全です。
まだ不安が多い
情報が足りない気がする
自分に合う形が分からない
そう感じるのは、何もおかしなことではありません。
独立は、考え始めた瞬間から、すでにスタートしています。
情報を集める段階で相談するのは普通
「まだ何も決まっていないのに、相談していいのだろうか」そう感じる方も多いかもしれません。
ですが実際には、情報を集める段階で相談する人のほうが、後悔は少ないと感じています。
自分の状況を客観的に整理できる
見落としているリスクに気づける
無理のない進め方が見えてくる
これは、独立を煽られない場所で話すからこそ得られるものです。
最後に
もし今、少しでも独立について考え始めているのであれば、一度立ち止まって、自分の状況や気持ちを整理してみてください。
何が不安なのか
何なら許容できそうか
どんな働き方を実現したいのか
答えが出なくても構いません。
考える時間そのものが、あなたにとっての準備になります。
独立は、誰かに急かされてするものでも、流行に乗ってするものでもありません。
あなたのペースで、あなたに合った形を見つけていけばいい。
この記事が、そのための小さなヒントになっていれば幸いです。
この記事を読んで、「少し整理したいな」「誰かに話を聞いてほしいな」そんな気持ちが浮かんだのであれば、それはとても自然なことだと思います。
もしよければ、無料で軽くお話ししませんか?
この相談は、
具体的な独立時期が決まっていなくても大丈夫です
情報収集の段階でも構いません
もちろん、何かを契約する必要はありません
むしろ、「まだ何も決めていない」という方のほうが多いです。
お話しする内容も、夢や理想を煽るものではなく、現実的な話しかしません。
今の状況で、独立は現実的か
どんなリスクが考えられるか
まだ動かない方がいいなら、その理由
こうした点を、できるだけ正直にお伝えします。
無理な勧誘や、その場での決断を促すことはありません。
「相談=契約」ではないということだけは、はっきりお伝えしておきます。
ただ、話すことで頭の中が少し整理されたり、「今はやらなくていい」という判断ができるだけでも、十分意味があると思っています。
もし、「今じゃないかもしれないけど、いつかは」そう感じているなら、一度立ち止まる場所として使ってください。
相談の目安(こんな方に)
独立に興味はあるが、まだ迷っている
レンタルジムという選択肢が気になっている
今の働き方を、このまま続けていいのか考え始めた
どれか一つでも当てはまれば、話す価値はあると思います。
この記事を最後まで読んでくれたあなたとお会いできることを楽しみにしています。
会員制レンタルジム「リバイバル」
オーナー 炭本 晃


